ストレス社会の今、無意識のうちに噛みしめ食いしばりをしてしまってる人がとても多いです。
たかが噛みしめなのですが、この噛みしめがクセになってしまうと様々な問題が起こります。
もちろん直接的に顎の関節の異常、噛みしめが原因での肩こり、頭痛、腰痛etc...
噛みしめは日常の集中している時や考え事をしている時も起こりますが,一番厄介なのは
睡眠時に起こってしまう噛みしめです。睡眠時は無意識なので自分でのコントロールができない
ので噛みしめがどんどん悪化してしまいます。その為に気づいた時には痛みなどの異常が出て
しまっています。
歯科医院などでは睡眠時にマウスピースを着用する治療が勧められうことが多いと思います。
マウスピースで噛みしめの衝撃を和らげて歯も守ることができ効果的なのですが・・・
マウスピースの難点は睡眠時の違和感で無意識で外してしまうことです。
上手く使えば効果があるんですが睡眠時に朝まで装着し続けるのはなかなか慣れが必要です。
TCH(Tooth Contacting Habit)
TCHという言葉を聞いたことがありますか?日本語では「歯列接触癖」シレツセッショクヘキと言
い日常で口を閉じている状態でいる時に上の歯と下の歯が触れてしまってる状態のことを言いま
す。スマホを見ている時やパソコンで作業している時、何かに集中している時など無意識に歯が
あたっていませんか?TCHがある人はこの歯と歯が当たる状態の方が安心感があり歯と歯を離
なすと違和感を感じたりします。
この歯が当たる状態がなぜ良くないかというと歯と歯がわずかでも触れてしまうと顎の筋肉は緊
張状態になってしまいます。その為に顎を動かす筋肉(咬筋)は睡眠時は噛みしめ、日常では
TCHによる緊張でどんどん状態が悪化してしまいます。
睡眠時の噛みしめで咬筋に癖がついて拘縮していると歯と歯が近い状態になってしまいTCHに
もなりやすくなってします。そして、TCHがあると日中にも咬筋が緊張して睡眠時に噛みしめが強
くなる・・・どんどん悪循環で状態が悪化してしまうのです。
咬筋(咀嚼筋)
咬筋(浅部)
咬筋(深部)
翼突筋
側頭筋
ブルーで表示している筋肉が代表的な顎を動かす筋肉です。
自分で顎の横の部分や側頭部を触ってみてください。硬く固まったような感じやゴリゴリっとした感
じがありませんか?硬さを感じたり押さえて痛い人は噛みしめや食いしばりがクセになっている可
能性が考えられます。
オガワセイタイではこれらの筋肉に効果的にアプローチしていきます。
噛みしめはストレスなどの原因から起こっていることが多いので根本的に治すには原因となるスト
レスをなくすことが必要なのですが、これらの筋肉を正常な状態に戻すことでもかなりの改善があ
ります。
噛みしめる→筋肉が硬くなる→より噛みしめる→筋肉が硬くなり歯と歯が近くなる→噛みしめる
このように悪循環が起こっているとどんどんと癖が酷くなり状態の悪化が進んでしまいます。
この悪循環を一度、絶つことで顎関節が解放されて噛みしめにくい状態になります。
顎を動かすと音がしたり痛む
口を動かすと「カクカク」と音がする。口が真っ直ぐに開かない。口を閉めるときにガクッとなる。
こんな症状がある方は噛みしめや食いしばりによって咬筋に左右差ができアンバランスな状態が
続くことで顎関節にあるクッションの役割をする「関節円板」がズレてしまってるのかも知れません。
咬筋がアンバランスな状態が長く続くと左右の顎関節で動きにズレが生じてきます。
すると正しく顎関節が動けなくなり、間にある関節円板が徐々にズレていきます。
そうなってしまうと関節円板が挟まったり引っかかったりと音がしたりします。
鏡を見ながら口を大きく開けて見てください。真っ直ぐ開いてますか?
この状態が酷くなるとちょっとした瞬間に炎症が起こってしまうことも・・・
そうなると顎関節症という状態にまでなってしまいます。
私も悩んでました・・・
実は私も睡眠時の噛みしめと日常のTCHに悩まされていました。
朝起きたときにすでに顎に違和感があり、ひどい時は噛みしめで首に力が入りそれで目がさめる
なんてこともありました。
歯科医院に行けば噛みしめがあることを指摘され「マウスピースをしなさい」と言われ実際に
睡眠時に装着していた時期もありました。(朝起きたら吐き出していましたが)笑
食事をしていてもすぐに顎がダルくなりお腹が空いてるのに食べるのが辛い・・・
口を大きく開けようとすると音がして痛みが出ることもある。
結構なストレスでした。
なのでそんな状態での睡眠は睡眠の質が悪く、寝ても眠い状態が続いていました。
これも悪循環ですよね?ストレスで噛みしめて噛みしめでストレスを作る・・・
なのでなんとかしたくて悩んで調べて色々試して、やっと今の施述に辿り着いたんです。
今は噛みしめはゼロではないと思いますがとても楽にいい睡眠が取れています。
何より朝の目覚めが違います。よく寝たと思いながら起きれる幸せはたまりません。
状態がよくなってくると顎関節の動きがスムーズになり音もしなくなり日常でのTCHも
今はありません。全開に大きく口を開けることができるようになり歯科医院で口を開けるのも嫌じゃ
なくなりました。
おまけですが咬筋の張りがなくなってくるのでエラの部分がすっきりとして、「痩せた?」と
よく聞かれます。(3キロ以上太ったのに)笑